引かれた線の「かたち」から「きもち」を沿わせてみる
ここでは、きもちとかたちのかかわり方にどんなことに気付くのか意識を巡らしてみる。


WS4 息を吐く―吸うを線にあらわす
B4画面の横軸に時間を、息を吐く―下降線を、息を吸う―上昇線を
最初は、自然体で呼吸に沿わせて線を引いてみる。
次に、呼吸のリズムや吐くから吸うの変化、呼吸の深さや速度など意識的に変化をしてみて、それらを手の動きと連動させてみよう。
最後に、呼吸に合わせての線から線の動きに合わせて呼吸をやってみよう。それぞれを同じ画面に色を変えて重ね描きしてみる。どのような線が引けるだろうか。

WS5 水平線をひく
B4画面の横位置で、上下天地の二本の線を引く。それも普段使わないほうの逆手で。(色鉛筆)
次に天地の間に目で見て真ん中の線を引く。
順次、引いて出来た間の真ん中を線で引いていく。間が狭まって線が引けなくなるところまで引いていく。途中、随時、色を変えていく。
ここでは、線と線の間を埋めていくことできもちがどのように変化するだろうか。線を引くという単純な繰り返しの行為が体感覚にどのような変化をもたらすのか。そのときの呼吸はどうだろうか。筆圧や線を引く速度、線の濃さ、かすれ、ふるえ、線の太さ、など、など、どんなことに気づくだろうか。
最後に、画面全体を見て浮かんだことばを画面に書き入れてください。


WS6 線を引くと塗るの差異
B4画面にパスを用いて画面全体に自由に線を引く。とりあえずは、選んだパスを全部使い切ってしまいます。線は自由に引いて構わないが、塗るという意識ではなく引くというきもちで画面全体を覆いつくす。(以降は、次週へつづく)




